Prince & Princess Environment 2009, 3rd Week
Yusuke Koizumi – Japan
真夜中二時のナイトバスに乗り、スラバヤからマランに帰ってきたのは四時を回っていた。今日はプリンス&プリンセスの3週目のセクションが行われるため、そんな詰め詰めのスケジュールでTunas Hijau Malangのオフィスに戻ってきたのだ。体はクタクタであったが、3週目ともなると子供たちが私のことを覚えていてくれて、話しかけてきてくれた。うれしい限りである。そんなこんなで始まった本日のプリンス&プリンセスのテーマは“ディスカッションと面接”である。日本の就職活動を思い浮かべてしまいそうだ。
今日はスラバヤから二人のメンバーが来ていたのだが、彼らとオフィスに着いて二時間ほど仮眠を取った後で、子供たちが到着し、本日のスケジュールが始まった。最初はディスカッションである。全部で40人 くらいの小学生たちがホールに集まっていたのだが、その中から3人ずつ前に呼ばれ椅子に座り、プロジェクターに映し出された写真について2分間自分の意見 をそれぞれ述べる。(写真は環境問題に関するもので、マングローブの減少から海面上昇など様々。)そしてその意見に対して他の生徒たちからコメントや質問 を受けるという形式であった。
さすがに小学生にとって前に出て自分の意見を述べる、しかも環境問題という難しい課題についてであったため、数人の生徒たちは口ごもってしまう場面もしば しばあったが、しかしそれぞれしっかりとした口調で話し、質問にははっきりと答えていた。面接に関してはTunas Hijau Malangのメンバー数名が別の静かな場所で、ディスカッションを終えた生徒たちと面接していた。あまり顔を出す機会がなかったのだが、そちらもやはり難しい課題を話しあっていたようだ。3時間近く続き、さすがに疲れているだろうかと思いきや、一番最後の生徒が意見を述べる時もしっかりと聞いており数名が質問していた。彼らの集中力には感服である。
午後は変わって中学生が集まった。やはり午前中とは違い、前に出ると堂々と自分の意見を、時には時間を越えてしまうほど述べていた。私にとっても毎週末、 一日中インドネシア語を聞いていたからだろうか、部分的にではあるが聞き取れるようになってきた。これが完全に理解できて質問できたらどれだけ面白いであ ろうかと、逆に少し悔しく感じていたりした。ともかく、彼らの白熱したディスカッションは熱を帯び、12時に始まったのだが気づいてみたら4時半を過ぎていた。
今日は疲れていたにも関わらず、学生たちの熱意にカマをかけられ、私も集中して聞き入っていた。来週はいよいよ最後の週である。いったい誰が優秀者に選ばれるのか、私のほうが気にかかってきた。